4-1 MTF実践
週足 主要トレンド確認 — 最初に開く
日足 TL・HL・コンフルエンス特定
4時間足 押し目・ゾーン接近監視
1時間足 パターン確認・エントリー
方向一致 複数足が揃ったとき動く
矛盾 待機が最善
週足 主要トレンド確認 — 最初に開く
日足 TL・HL・コンフルエンス特定
4時間足 押し目・ゾーン接近監視
1時間足 パターン確認・エントリー
方向一致 複数足が揃ったとき動く
矛盾 待機が最善
PHASE 04-01 / 04-04

MTF分析の実践フレームワーク

チャートを開いてから注文を出すまでの「思考の手順」を固める

01 PHASE 4 の位置づけ
PHASE 1〜3で「知識」を習得した。PHASE 4の目的は「知識を手順に変換する」こと。
チャートを開いたとき「何を・どの順番で・何を確認してから動くか」を反射的にできるようになるまで繰り返す。
正しい手順を持っていれば、感情に左右されない一貫したトレードができる。
📌 PHASE 4 の4章構成
4-1(本章):MTF分析の実践フレームワーク — チャートを開いてから注文まで手順を固める
4-2:押し目買いの実践 — 上昇トレンド中の押し目を全工程で追う
4-3:戻り売り・転換売りの実践 — 下降・転換シナリオの全工程
4-4:レンジ対応とデモトレードへの移行 — 動かない相場の見極めと実践への橋渡し
PHASE 1〜3 の知識がここで使われる
PHASE 1
通貨ペア・レバレッジ・スプレッドの理解 → エントリー前のコスト計算に使う
PHASE 2
ローソク足・サポレジ・TL → チャートを読む道具として毎回使う
PHASE 3
ダウ理論・HH+HL・BOS → 方向判断・転換判定・損切りの根拠
02 分析の4ステップ — チャートを開いてから注文まで
どんな通貨ペアでも、どんな相場環境でも必ずこの順番でチャートを見る
下から見ない・途中を飛ばさない。この手順を守ることが分析精度を上げる唯一の方法。
W1
週足
「大局は上昇・下降・レンジのどれか?」
高値・安値の構造(HH+HLかLH+LLか)を確認し主要トレンドを特定する。
週足のTLと重要な水平サポート・レジスタンスも把握しておく。
この答えが全分析の大前提。週足の方向と逆のトレードは原則しない。
HH+HL or LH+LL 週足TL確認 主要S/R把握
D1
日足
「週足と一致?TLとHLのコンフルエンスゾーンはどこ?」
日足のHH+HLを確認し週足と同方向か確かめる。上昇TL(HLの連なり)を引く。
直近HL水準に水平線を引き、TLと重なる場所を「コンフルエンスゾーン」として記録する。
ここで引いたTL・HL水準が損切りラインの基準にもなる。
TLを引く 直近HL水準 水平S/R コンフルエンス特定
H4
4時間足
「コンフルエンスゾーンに近づいているか?4H足の構造は?」
日足ゾーンへの接近を4H足でリアルタイム確認。4H足のHH+HL・LH+LLも確認する。
4H足でも直近HLの位置を把握しておく(日足HLとは異なる場合がある)。
ゾーンに近いなら1H足へ降りる準備をする。まだ遠いなら定期的に確認するだけ。
4H HL確認 ゾーン接近確認 4H足構造確認
H1
1時間足
「反転パターンが確定したか?SL・TPを決められるか?」
コンフルエンスゾーン内で反転ローソク足パターン(ピンバー・包み足・毛抜き底など)が確定(クローズ)したか確認。
確認できたらSL(直近HL安値の下)とTP(直近HHまたは水平レジスタンス)を設定。
RR(リスクリワード比)= TP幅 ÷ SL幅 が1.5以上なければエントリーしない。
反転パターン確認 確定足のみ SL設定 RR確認
🔑 この手順を守るだけで変わること
「なんとなくチャートを見て直感でエントリー」→「手順に従って根拠を積み上げてエントリー」に変わる。
損切りになったときも「手順通りに動いたが相場がシナリオ外だった」と冷静に受け入れられる。
感情トレードの最大の原因は「手順がないこと」。
03 各時間足で「何を見るか」の詳細
時間足
確認内容・判断基準
結果に応じた行動
週足 W1
HHHL 継続中か確認。主要TLの位置。重要水平S/Rの場所。
上昇 → 買い方向で準備
日足 D1
週足と同方向か。上昇TLを引く。直近HL水準と水平サポートを確認しコンフルエンスゾーンを特定。
ゾーン特定 → 待機
4時間足 H4
日足ゾーンへ近づいているか。4H足のHL確認。二次トレンド(押し目)が進行中か。
ゾーン接近 → 1Hへ
1時間足 H1
コンフルエンスゾーン内での反転パターン確定確認。SL・TP・RR計算。全条件が揃えばエントリー。
条件揃い → エントリー
15分足 M15
1H足のパターンが微妙なときに補助的に使う。1H足の判断を補強するのみ。主役にしない。
補助のみ
04 エントリー可否の判断木
チャートを見たとき「エントリーするか・しないか」を決める判断の流れ。
YESが続いたときだけエントリーする。一つでもNOが出たら待機。
ENTRY DECISION FLOW — 順張り押し目買いの場合
STEP 01
週足でHH+HLの上昇トレンドが継続中か?
YES → 次へ NO → 売り方向またはレンジ対応(4-3・4-4へ)
STEP 02
日足でもHH+HLが継続中か?日足TLを引けたか?
YES → 次へ NO / 日足BOS発生 → 転換確認が必要(3-4を確認)
STEP 03
日足TL・HL・水平サポートが重なるコンフルエンスゾーンを特定できたか?
YES → 次へ 不明確 → 待機。明確なゾーンが見えるまでエントリーしない
STEP 04
4H足で価格がコンフルエンスゾーンに接近・到達しているか?
YES → 次へ まだ遠い → 定期確認のみ。ゾーン接近まで待機
STEP 05
1H足でローソク足の反転パターンが「確定(クローズ)」したか?
YES → 次へ NO / 未確定足 → 確定を待つ。未確定でエントリーしない
STEP 06
SL(直近HL安値の下)とTP(直近HHまたは水平レジスタンス)を決定できるか?
YES → 次へ NO / 曖昧 → SL・TPが決まらないエントリーはしない
STEP 07
リスクリワード比(TP幅 ÷ SL幅)が 1.5 以上あるか?
YES → エントリー実行 ✓ 1.5未満 → このトレードは見送り。次の機会を待つ
⚠️ 「ほぼYES」でエントリーしない
全STEPがYESのときだけエントリーする。「まあ条件は揃ってるだろう」という曖昧な判断でのエントリーが損失の大半を生む。
1つでもNO・不明確があれば待機。「チャンスを逃した」ではなく「損失を避けた」と考える。
05 時間足の矛盾への対処
時間足間でトレンドの方向が食い違うことは頻繁に起きる。
矛盾しているときの基本行動は「待機」。無理に解釈して動くと多くの場合ダマシを踏む。
動いていい状態
週足↑ 日足↑ 4H↓(押し目中)
= 日足TLゾーン接近を待ち1H足パターンで買い

週足↓ 日足↓ 4H↑(戻り中)
= 日足下降TLゾーン接近を待ち1H足パターンで売り

週足↑ 日足↑ 4H↑ 1H↑
= 全方向一致。押し目がなくても強い買いシグナル(ただしRR確認必須)
⏸️待機すべき状態
週足↑ 日足↓(転換中)
= 日足のBOS確認が先。転換か深い押し目かが不明

週足・日足がレンジ
= トレンドフォロー戦略が機能しない。4-4のレンジ対応へ

週足↓ 日足↑
= 週足と日足が矛盾。日足上昇は「週足の戻り」の可能性が高く信頼度低い

どの時間足も方向感なし
= 全待機。ブレイクアウト確認まで動かない
💡 「週足が最終審判」と覚える
どんなに下位足の条件が揃っても、週足のトレンドと逆方向のトレードは信頼度が低い。
週足の方向が「大局の判決」。他の時間足はそれを実行するためのタイミング確認ツール。
06 シナリオを事前に作る — 「もし〜なら〜する」を決めておく
エントリー後に「どうしよう」と考えるのは感情トレードの始まり。
エントリー前に「起こりうる展開すべてへの対応」を決めておくのがプロの習慣。
シナリオ A(メイン)
日足TLタッチ + 1H足ピンバー確定 → 買いエントリー
SL:直近HL安値(日足)の5pips下に設定
TP:直近HH水準(または水平レジスタンス)に設定
価格がTPに到達したら全決済または半決済
シナリオ B(リスク対応)
日足HL安値(SLライン)をローソク実体が下抜け → 即損切り。迷わない
TLが再度ブレイクされた → HL水準に接近しているか確認。割れたらBOSとして損切り
RR1.5が達成できる前に逆行 → SLに達したら損切り。損切りはルール通りで感情なし
ポジションが半分TPに達したら残りのSLをエントリー価格に移動(損失ゼロへ)
🔑 シナリオを文章で書いておく
「週足↑ 日足↑ 日足TL+HL付近でピンバー確定 → 買い。SL = ●●.●●。TP = ●●.●●。
HL割れで即損切り。TP手前で粘らない。」
このような文章をトレード前に書くことで感情的な判断を排除できる。
書けないならシナリオが不明確なのでエントリーしない
07 チャートの開き方ルール — 習慣として固める
ルール1
必ず週足から開く。1時間足から開かない
どれだけ急いでいても週足→日足→4H→1Hの順番を変えない。1H足から開くと「木を見て森を見ず」になる。
ルール2
1回の分析セッションで複数通貨ペアを確認する
最初はUSD/JPY・EUR/USD・GBP/USDの3ペアで十分。各ペアを同じ手順で分析し、最も条件が揃っているペアを選ぶ。
ルール3
経済指標スケジュールを先に確認する
NFP・FOMC・CPI など重要指標の発表時刻を把握してから分析を始める。発表1時間前後はエントリーを避ける習慣をつける。
ルール4
「チャートを見ること」と「注文すること」を分ける
分析セッション中はチャートを見て記録するだけ。「今すぐ入らなければ」という衝動は無視する。条件が揃ったときだけ動く。
ルール5
ポジションを持っているときは上位足を優先確認する
既存ポジションがある場合、まず日足・週足でシナリオが崩れていないか確認する。1H足の細かい動きで慌てない。
08 実践前チェックリスト — エントリー直前に全確認
このチェックリストをエントリー前に毎回確認する。全項目にチェックできない場合はエントリーしない
□ W1
週足のトレンド方向を確認した
HH+HLまたはLH+LLのどちらか、またはレンジかを判断した。エントリー方向は週足と一致している。
□ D1
日足のTL・HL・コンフルエンスゾーンを特定した
日足上昇TLを引き、直近HL水準と水平サポートが重なるゾーンを特定済み。
□ D1
日足でHH+HLが継続中(BOSが発生していない)
直近の高値・安値の構造がまだ崩れていないことを確認した。
□ H4
4H足で価格がコンフルエンスゾーンに到達している
日足で特定したゾーンの価格帯に現在値が入っている。
□ H1
1H足の反転パターンが確定(クローズ)した
ピンバー・包み足・毛抜き底などが「確定足」として完成している。未確定足ではない。
□ SL
損切りラインを具体的な価格で決めた
直近HL安値(日足)の〇pips下に設定済み。「なんとなくここら辺」ではなく具体的な価格。
□ TP
利確ラインを具体的な価格で決めた
直近HHまたは水平レジスタンスに設定済み。SLまでの距離 × 1.5倍以上の距離にある。
□ RR
リスクリワード比が1.5以上ある
TP幅 ÷ SL幅 ≥ 1.5 を計算して確認済み。1.5未満の場合このトレードは実行しない。
□ SC
シナリオAとBを文章(またはメモ)で作った
「HL割れで即損切り」「TPでの決済方法」など、エントリー後の行動を決定済み。
□ EV
重要指標発表の時刻を確認した
エントリー後に重要指標発表がないか確認。発表1時間前後はエントリーを避ける。
💡 4-1 まとめ
① チャートは必ず週足→日足→4H→1Hの順に開く
② 各時間足で答えるべき「問い」を持つ
③ 全STEPがYESのときだけエントリー。1つでもNOなら待機
④ エントリー前にシナリオA(メイン)とB(リスク)を文章で作る
⑤ チェックリスト10項目をすべて確認してから注文する

次の 4-2 押し目買いの実践 では、このフレームワークを使って
上昇トレンド中の押し目買いを「エントリーから決済まで」全工程で追う。
🎯

4-1 完了。手順を固めた後は実践あるのみ。
次は 4-2 押し目買いの実践 — 上昇トレンドでの全工程を追う。
足りない箇所・深掘りしたい箇所は随時伝えてください。