PHASE 02-06 / 補足
チャート パターン一覧
形に名前をつける — ダウ理論・サポレジ・TLで説明できる構造の別名
01
この章の位置づけ
チャートパターンとは、
複数本のローソク足が作る「形」に固有の名前をつけたもの
。
すでに学んだローソク足・サポレジ・TL・ダウ理論の概念が組み合わさって形成される。
ほぼすべてのパターンは「すでに学んだ概念の別名・視覚化」であり、 新しい概念ではない 。
すでに学んだローソク足・サポレジ・TL・ダウ理論の概念が組み合わさって形成される。
ほぼすべてのパターンは「すでに学んだ概念の別名・視覚化」であり、 新しい概念ではない 。
📌 この章の使い方
「パターンを暗記してそのまま売買根拠にする」のは危険。
正しい使い方は「このパターンはダウ理論のどの構造か・サポレジのどこに出ているか」を確認する補助ツールとして使うこと。
パターンが出た場所(サポレジとの位置関係)と上位足のトレンド方向のほうが重要。
「パターンを暗記してそのまま売買根拠にする」のは危険。
正しい使い方は「このパターンはダウ理論のどの構造か・サポレジのどこに出ているか」を確認する補助ツールとして使うこと。
パターンが出た場所(サポレジとの位置関係)と上位足のトレンド方向のほうが重要。
PATTERN CATEGORIES
転換パターン
トレンドの終わりと逆方向への転換を示す。ダウ理論のCHoCH・BOSと対応。
H&S / ダブルトップ / etc.
継続パターン
トレンドの途中の調整で形成され、同じ方向への継続を示す。二次トレンドと対応。
フラッグ / ペナント / etc.
中立パターン
転換にも継続にもなりうる。ブレイクアウトの方向で判断する。レンジと対応。
シンメトリカル / レクタングル
02
転換パターン
トレンドの末端で形成される。完成すると逆方向への動きが期待される。
共通する本質: 「高値または安値の更新に失敗した」構造 = ダウ理論のCHoCH・BOS。
共通する本質: 「高値または安値の更新に失敗した」構造 = ダウ理論のCHoCH・BOS。
▼ 天井転換
ヘッド&ショルダー(逆三尊)
Head and Shoulders
上昇トレンドの末端で形成される最も有名な転換パターン。3つの山(左肩・頭・右肩)で構成され、「頭」が最高値、左右の肩がほぼ同水準になる。
ネックライン(左肩・右肩の谷を結ぶ線)を終値が下抜けたときに完成。理論上の下落目標値は頭からネックラインまでの距離。
逆ヘッド&ショルダー(逆三尊)は底値での上昇転換パターン(上下が反転した形)。
ネックライン(左肩・右肩の谷を結ぶ線)を終値が下抜けたときに完成。理論上の下落目標値は頭からネックラインまでの距離。
逆ヘッド&ショルダー(逆三尊)は底値での上昇転換パターン(上下が反転した形)。
ダウ理論との対応:
右肩 = LHの出現(CHoCH)/ ネックライン下抜け = BOS確定
サポレジとの対応:ネックラインはサポートがブレイク後レジスタンスに転換(サポレジ転換)する。
サポレジとの対応:ネックラインはサポートがブレイク後レジスタンスに転換(サポレジ転換)する。
▼ 天井転換
ダブルトップ / ダブルボトム
Double Top / Double Bottom
ほぼ同じ水準で2回高値(または安値)をつけて反転するパターン。2回目の高値が1回目を超えられない = LHの出現。
ダブルトップ:2つの山が同水準 → 天井転換。ネックライン(2つの山の間の谷)を下抜けで確定。
ダブルボトム:2つの谷が同水準 → 底値転換。ネックライン(谷の間の山)を上抜けで確定。
ダブルトップ:2つの山が同水準 → 天井転換。ネックライン(2つの山の間の谷)を下抜けで確定。
ダブルボトム:2つの谷が同水準 → 底値転換。ネックライン(谷の間の山)を上抜けで確定。
ダウ理論との対応:
2回目の山 = LH(CHoCH)/ ネックライン下抜け = BOS
ローソク足との対応:毛抜き天井・毛抜き底の大型版。
ローソク足との対応:毛抜き天井・毛抜き底の大型版。
▼ 強い天井転換
トリプルトップ / トリプルボトム
Triple Top / Triple Bottom
3回同じ水準で跳ね返されるパターン。ダブルトップより信頼度が高く、レジスタンス(サポート)の強さを示す。
3回タッチ = 「3回試みたが突破できなかった」事実。ネックライン下抜けで転換確定。
3回タッチ = 「3回試みたが突破できなかった」事実。ネックライン下抜けで転換確定。
水平線との対応:
3回タッチは「最強クラスの水平レジスタンス(サポート)」
。2-3で学んだ「タッチ回数が多いほど強い」の実例。
ライジングウェッジ
Rising Wedge
上昇トレンド末端に出る上方収束のくさび形。高値・安値どちらも切り上がるが傾きが異なりスペースが収束する。下にブレイクして転換。
ダウ理論:HHは出るがHLの切り上がりが鈍化→エネルギー枯渇のサイン
▼ 下落転換
フォーリングウェッジ
Falling Wedge
下降トレンド末端に出る下方収束のくさび形。LH・LLが続くが収束していく。上にブレイクして転換。転換型と継続型どちらにも出現する。
ダウ理論:LLは出るがLHの切り下がりが鈍化→売り圧力の枯渇
▲ 上昇転換
ラウンドトップ / ボトム
Rounding Top / Bottom
緩やかな弧を描いて方向転換するパターン。急激な転換ではなく徐々にトレンドが弱まる。週足・月足で確認されることが多い。
ダウ理論:3段階の利食い期がゆっくり進行している形。急ブレイクではなく徐々にHHが更新されなくなる
▼ 緩やかな転換
03
継続パターン
トレンドの途中の「調整・一服」で形成される。完成後は元のトレンド方向への再加速が期待される。
共通する本質: 「エネルギーが一時的に圧縮されて再び放出される」構造 = ダウ理論の二次トレンド(押し目・戻り)。
共通する本質: 「エネルギーが一時的に圧縮されて再び放出される」構造 = ダウ理論の二次トレンド(押し目・戻り)。
ブルフラッグ(上昇フラッグ)
Bull Flag
急上昇(ポール)の後に下向きの平行チャネル(フラッグ)で調整。フラッグ上限を上抜けで上昇再開。最も出現頻度が高い継続パターンの一つ。
ダウ理論:フラッグ=二次トレンド(押し目)の典型形。HL形成中の一段落
▲ 上昇継続
ベアフラッグ(下降フラッグ)
Bear Flag
急下降(ポール)の後に上向きの平行チャネル(フラッグ)で調整。フラッグ下限を下抜けで下落再開。売りトレンド中の戻りの典型形。
ダウ理論:フラッグ=下降トレンドの二次上昇(戻り)。LH形成中の一段落
▼ 下降継続
ペナント
Pennant
急騰・急落後に左右対称に収束する小型の三角形。フラッグより収束が早く、ブレイクアウトまでの期間が短い傾向がある。
ローソク足との対応:大型のはらみ足の連続。エネルギー圧縮→ブレイクアウトの構造
▲ 元方向継続
アセンディングトライアングル
Ascending Triangle
水平レジスタンスに対して安値が切り上がる三角形。「何度もレジスタンスをノックしている」形で上抜けブレイクが期待される。
サポレジとの対応:水平レジスタンスへの複数回タッチ(2-3の「タッチ回数が多いほど強い」が逆に機能→突破時の勢い大)
▲ 上抜けブレイク期待
ディセンディングトライアングル
Descending Triangle
水平サポートに対して高値が切り下がる三角形。「買いが何度も同じサポートを守っているが徐々に力が弱まる」形。下抜けブレイクが期待される。
ダウ理論との対応:LHが連続(下降TL)しながらサポートを試す→BOSへの前段階
▼ 下抜けブレイク期待
カップ&ハンドル
Cup and Handle
丸底(カップ)の後に小さな調整(ハンドル)が入り上昇再開するパターン。ネックラインを上抜けで完成。株式で多く見られるが FX にも出現する。
ダウ理論:カップ=ラウンドボトム型の底値形成。ハンドル=HL形成の最終確認段階
▲ 上昇継続・再加速
04
中立パターン(ブレイク方向で判断)
それ自体では方向性を持たない。上位足のトレンドと「どちらにブレイクしたか」で転換か継続かが決まる。
共通する本質: 「エネルギーが圧縮されたレンジ状態」 = ダウ理論の先行期(アキュムレーション)またはレンジ。
共通する本質: 「エネルギーが圧縮されたレンジ状態」 = ダウ理論の先行期(アキュムレーション)またはレンジ。
シンメトリカルトライアングル
Symmetrical Triangle
高値が切り下がり安値が切り上がる収束形。上位足のトレンドと同方向にブレイクしやすい(継続)が、逆方向にブレイクすることもある。
ダウ理論:LHとHLが交互に出現する「拮抗状態」。エネルギー圧縮→ブレイク方向に追随
↔ ブレイク方向を確認
レクタングル(ボックス)
Rectangle / Box
水平なレジスタンスとサポートの間を行き来するレンジ相場。複数回のタッチ後にどちらかにブレイク。上位足のトレンドに沿ったブレイク方向への追随が基本。
サポレジとの対応:2-3の「レンジ相場」そのもの。上限がレジスタンス・下限がサポートとして複数回機能
↔ ブレイク方向を確認
ダイヤモンドトップ / ボトム
Diamond Top / Bottom
菱形に見える複雑なパターン。最初に拡散(ブロードニング)してから収束するため識別が難しい。主に天井・底値の転換で出現。出現頻度は低い。
出現頻度が低く初心者が無理に探す必要はない。見つけたらH&Sと同様に転換として扱う
▼ 主に転換
05
各パターンとダウ理論・サポレジの対応一覧
パターン名
ダウ理論との対応
PHASE 2との対応
H&S / 逆H&S
右肩=LH(CHoCH)/ ネックライン下抜け=BOS確定
ネックライン=水平サポート(2-3)/ ブレイク後リテスト
ダブルトップ/ボトム
2回目の山=LH / ネックライン下抜け=BOS
毛抜き天井/底の大型版(2-1)
フラッグ
二次トレンド(押し目・戻り)の典型的な形
チャネルライン(2-4)/ 2-2の二次トレンド
ペナント
エネルギー圧縮→ブレイク。主要トレンドの継続
大型のはらみ足の連続(2-1)
ライジングウェッジ
HHは出るがHLの傾きが急すぎてエネルギー枯渇
急角度TL(信頼度低)のブレイク(2-4)
アセンディングトライアングル
HLが続きながら水平レジへ複数回タッチ
水平レジスタンスへの複数回タッチ→ブレイク(2-3)
シンメトリカル
LHとHLが交互→先行期(アキュムレーション)に多い
大型のはらみ足 + TL収束。ブレイク方向追随(2-4)
06
重要度の整理 — 実際に使うパターンと名前だけ知ればいいパターン
★★★ 実戦で積極的に使う
ヘッド&ショルダー
:転換パターンの王道。ネックライン・リテストの活用がしやすい
ダブルトップ / ダブルボトム :識別しやすく出現頻度も高い。毛抜き天井・底と組み合わせる
ブルフラッグ / ベアフラッグ :押し目・戻りの典型形で使いやすい。二次トレンドの識別に直結
アセンディング / ディセンディングトライアングル :水平線との交差が明確でエントリーがしやすい
ダブルトップ / ダブルボトム :識別しやすく出現頻度も高い。毛抜き天井・底と組み合わせる
ブルフラッグ / ベアフラッグ :押し目・戻りの典型形で使いやすい。二次トレンドの識別に直結
アセンディング / ディセンディングトライアングル :水平線との交差が明確でエントリーがしやすい
★☆☆ 名前だけ知っておく
トリプルトップ / ボトム
:ダブルトップの延長。出たら強い転換だと知っておく程度
ラウンドトップ / ボトム :識別が難しくリアルタイムでの判断が困難
シンメトリカルトライアングル :どちらにブレイクするか予測しにくい。ブレイク後に追随
ダイヤモンド :出現頻度が低く識別困難。見つけようとしない
カップ&ハンドル :株式市場では有名だがFXでの出現頻度は低め
ラウンドトップ / ボトム :識別が難しくリアルタイムでの判断が困難
シンメトリカルトライアングル :どちらにブレイクするか予測しにくい。ブレイク後に追随
ダイヤモンド :出現頻度が低く識別困難。見つけようとしない
カップ&ハンドル :株式市場では有名だがFXでの出現頻度は低め
🔑 チャートパターンを使うときの大原則
① パターン単体でエントリーしない 。上位足のトレンド方向との一致を必ず確認する
② ネックラインのブレイク(終値確定) を待ってから動く。ヒゲ抜けはフォールスブレイクが多い
③ リテスト (ネックラインへの戻り)を待つのが最もリスクリワードが良いエントリー
④ どのパターンも 「ダウ理論のどの構造か」 に置き換えられる。名前より構造を理解する
① パターン単体でエントリーしない 。上位足のトレンド方向との一致を必ず確認する
② ネックラインのブレイク(終値確定) を待ってから動く。ヒゲ抜けはフォールスブレイクが多い
③ リテスト (ネックラインへの戻り)を待つのが最もリスクリワードが良いエントリー
④ どのパターンも 「ダウ理論のどの構造か」 に置き換えられる。名前より構造を理解する
💡 2-6 まとめ
チャートパターンは「すでに学んだ概念の形への名前付け」。
重要な順:転換→継続→中立。実際に使うのは H&S・ダブルトップ・フラッグの3〜4種で十分。
パターン名を知っていると他のトレーダーの分析を読んだり、解説動画を理解する際に役立つ。
ただし「このパターンが出たから〇〇する」という思考より「このパターンはダウ理論のどの状態か」という思考が常に優先。
チャートパターンは「すでに学んだ概念の形への名前付け」。
重要な順:転換→継続→中立。実際に使うのは H&S・ダブルトップ・フラッグの3〜4種で十分。
パターン名を知っていると他のトレーダーの分析を読んだり、解説動画を理解する際に役立つ。
ただし「このパターンが出たから〇〇する」という思考より「このパターンはダウ理論のどの状態か」という思考が常に優先。
💡
2-6 チャートパターン一覧、完了。
深掘りしたいパターンがあれば個別に詳細ページを作れます。
次はPHASE 4(MTF実践分析)か、他に補足したい箇所があれば随時どうぞ。