PHASE 02-01 / 02-05
ローソク足の基本
チャート分析の共通言語 — 構造・パターン・投資家心理を完全習得
01
ローソク足の構造
ローソク足は1本で4つの情報を内包する。始値・高値・安値・終値(四本値)を視覚化したもので、
FXのみならず株・先物・仮想通貨まであらゆる相場で使われる世界共通のチャート言語。
FXのみならず株・先物・仮想通貨まであらゆる相場で使われる世界共通のチャート言語。
🔵
始値
OPEN
📈
高値
HIGH
📉
安値
LOW
🟡
終値
CLOSE
陽線(ようせん) / Bullish
始値 < 終値
実体 = 買いが勝った証拠
実体が大きいほど上昇勢力が強い
実体 = 買いが勝った証拠
実体が大きいほど上昇勢力が強い
陰線(いんせん) / Bearish
始値 > 終値
実体 = 売りが勝った証拠
実体が大きいほど下降勢力が強い
実体 = 売りが勝った証拠
実体が大きいほど下降勢力が強い
ヒゲ = 「否定された価格帯」
上ヒゲ そこまで上がったが売りが入り押し戻された。長い上ヒゲは「その高値では買いたくない」という市場の意志。
下ヒゲ そこまで下がったが買いが入り押し上げられた。長い下ヒゲは「その安値では売りたくない」という市場の意志。
ヒゲが長いほど、その水準での攻防が激しかった証拠。
上ヒゲ そこまで上がったが売りが入り押し戻された。長い上ヒゲは「その高値では買いたくない」という市場の意志。
下ヒゲ そこまで下がったが買いが入り押し上げられた。長い下ヒゲは「その安値では売りたくない」という市場の意志。
ヒゲが長いほど、その水準での攻防が激しかった証拠。
02
単体パターン — 重要度別
パターンは「暗記するもの」ではなく「投資家心理を読むヒント」。
どの場所で出たか・前後の流れは何か、を必ずセットで考える。
どの場所で出たか・前後の流れは何か、を必ずセットで考える。
★★★ MUST — 絶対に覚える
FXトレーダー全員が意識する最頻出パターン
大陽線
Bullish Long Candle
ヒゲ短・実体大の陽線。終始買いが優勢。上昇トレンド中は継続、下降末端の安値圏では転換の強いシグナル。
▲ 強気継続 / 底値転換
大陰線
Bearish Long Candle
ヒゲ短・実体大の陰線。終始売りが優勢。下降継続、上昇末端の高値圏では転換の強いシグナル。
▼ 弱気継続 / 天井転換
ピンバー〈下ヒゲ長〉
Bullish Pin Bar / Hammer
実体小・下ヒゲが実体の2倍以上。下まで売られたが強い買いで押し戻された。下降末端・サポート付近で最高信頼度。
▲ 底値からの強い反転
ピンバー〈上ヒゲ長〉
Bearish Pin Bar / Shooting Star
実体小・上ヒゲが実体の2倍以上。上まで買われたが強い売りで押し返された。上昇末端・レジスタンス付近で最高信頼度。
▼ 天井からの強い反転
十字線(同時線)
Doji
始値=終値。買い・売りが完全拮抗。トレンド末端で出ると転換予告。出現場所で意味が変わる。
— 拮抗 / 転換予告
コマ足
Spinning Top
実体小・ヒゲ上下あり。方向感がなく迷いの状態。単体では判断材料にならない。前後とセットで読む。
— 様子見 / 方向感なし
★★☆ 重要 — 知っていると得
複数足パターンと組み合わせて使う
陽の丸坊主
Bullish Marubozu
ヒゲなし・全体が実体の陽線。寄りから大引けまで一方的な買い支配。強烈な上昇圧力。
▲▲ 極めて強い上昇圧力
陰の丸坊主
Bearish Marubozu
ヒゲなし・全体が実体の陰線。寄りから大引けまで一方的な売り支配。強烈な下降圧力。
▼▼ 極めて強い下落圧力
トンボ(T字)
Dragonfly Doji
始値=終値・下ヒゲのみ長い。安値圏で出ると強い買いサポートの証拠。
▲ 下値サポート確認
トウバ(逆T字)
Gravestone Doji
始値=終値・上ヒゲのみ長い。高値圏で出ると強い売り圧力の証拠。
▼ 上値抵抗確認
下影陽線(カラカサ)
Bullish Hammer
上ヒゲなし・下ヒゲ長の陽線。安値まで売られたが買いが完全巻き返し。強い反転サイン。
▲ 強い底値反発
上影陰線(トンカチ)
Bearish Inverted Hammer
下ヒゲなし・上ヒゲ長の陰線。高値まで買われたが売りが完全巻き返し。強い天井転換サイン。
▼ 強い天井反発
★☆☆ 参考 — 名称のみ把握
単体で売買根拠にしない
小陽線
Small Bullish
方向感のない小さな陽線。複数足の流れの中で読む。
— 判断材料薄
小陰線
Small Bearish
方向感のない小さな陰線。複数足の流れの中で読む。
— 判断材料薄
一本線(四値同値)
Four Price Doji
四本値がすべて同値。市場が動かなかった。低流動性時間帯に出やすい。
— 低流動性
⚠️ S3パターンについて
名前だけ知っておけばOK。単独では売買の根拠にしない。前後のコンテキスト(どのトレンド・どのライン)が全て。
名前だけ知っておけばOK。単独では売買の根拠にしない。前後のコンテキスト(どのトレンド・どのライン)が全て。
03
複数足パターン(必修)
複数本の組み合わせで読む。単体より信頼度が格段に高く、実際のエントリー根拠として最も多用されるパターン群。
★★★ MUST — エントリー根拠に使える
陽の包み足(抱き線)
Bullish Engulfing
陰線の翌足に、前の実体を完全に包む大陽線。売り方が一掃され買い方が完全支配した証拠。下降トレンド末端・サポート付近で最強の反転シグナル。
2本目が長いほど信頼度↑ / 出来高増加を伴うと更に確実
陰の包み足(抱き線)
Bearish Engulfing
陽線の翌足に、前の実体を完全に包む大陰線。買い方が一掃され売り方が完全支配した証拠。上昇トレンド末端・レジスタンス付近で最強の反転シグナル。
3本目の確認足を待つと更に精度↑
底値転換示唆
天井転換示唆
はらみ足(インサイドバー)
Harami / Inside Bar
2本目が1本目の実体の中に完全に収まる形。エネルギーが圧縮されている状態。
1本目の色が重要:
陰のはらみ 1本目が大陰線 → 下降末端で出ると底値転換を示唆
陽のはらみ 1本目が大陽線 → 上昇末端で出ると天井転換を示唆
2本目の色(陰か陽か)は問わない。「1本目の色」と「出現場所」が判断の基準。
1本目の色が重要:
陰のはらみ 1本目が大陰線 → 下降末端で出ると底値転換を示唆
陽のはらみ 1本目が大陽線 → 上昇末端で出ると天井転換を示唆
2本目の色(陰か陽か)は問わない。「1本目の色」と「出現場所」が判断の基準。
母線(1本目)の高値・安値を次足がブレイクした方向に追う
ブレイク方向で転換が確定するまでは様子見が原則
ブレイク方向で転換が確定するまでは様子見が原則
安値揃い
陰陽問わず成立
毛抜き底(ツイーザーボトム)
Tweezers Bottom
2本のローソク足の安値がほぼ同値で並ぶ。「2回試みたが同じ価格で反発」=強いサポートが存在する証拠。下降トレンドの底値転換サイン。
陰陽の順番・組み合わせは一切問わない。
陰→陽、陽→陰、陰→陰、陽→陽、どの組み合わせでも成立する。
判断基準はただ1つ:安値が揃っているか
陰陽の順番・組み合わせは一切問わない。
陰→陽、陽→陰、陰→陰、陽→陽、どの組み合わせでも成立する。
判断基準はただ1つ:安値が揃っているか
ヒゲ先端・実体どちらの安値が揃っていても成立
出現場所が下降トレンド末端・サポートラインであることが条件
出現場所が下降トレンド末端・サポートラインであることが条件
高値揃い
陰陽問わず成立
毛抜き天井(ツイーザートップ)
Tweezers Top
2本のローソク足の高値がほぼ同値で並ぶ。「2回試みたが同じ価格で跳ね返された」=強いレジスタンスが存在する証拠。上昇トレンドの天井転換サイン。
陰陽の順番・組み合わせは一切問わない。
陽→陰、陰→陽、陽→陽、陰→陰、どの組み合わせでも成立する。
判断基準はただ1つ:高値が揃っているか
陰陽の順番・組み合わせは一切問わない。
陽→陰、陰→陽、陽→陽、陰→陰、どの組み合わせでも成立する。
判断基準はただ1つ:高値が揃っているか
ヒゲ先端・実体どちらの高値が揃っていても成立
出現場所が上昇トレンド末端・レジスタンスラインであることが条件
出現場所が上昇トレンド末端・レジスタンスラインであることが条件
04
複数足パターン(重要)
★★☆ 重要 — 3本組パターン
信頼度が高く押さえておきたい
明けの明星
Morning Star
①大陰線 → ②小さな星(コマ・十字線) → ③大陽線。売り枯れ→拮抗→買い支配の3段変化。安値圏での底値転換として信頼度が高い。
3本目の陽線が1本目の半分以上を戻していると理想的
宵の明星
Evening Star
①大陽線 → ②小さな星 → ③大陰線。明けの明星の逆で天井転換サイン。高値圏で出ると売りエントリーの根拠として使いやすい。
FXでは窓(ギャップ)がなくても成立と扱う
赤三兵(三白兵)
Three White Soldiers
陽線が3本連続で高値を切り上げながら出現。底値からの上昇トレンド開始の力強いサイン。3本それぞれがほぼ実体で上昇しているのが理想形。
上ヒゲが長くなってきたら失速サイン
黒三兵(三羽烏)
Three Black Crows
陰線が3本連続で安値を切り下げながら出現。高値からの下降トレンド開始の強いサイン。赤三兵の逆パターン。
下ヒゲが長くなってきたら買い戻し注意
💡 複数足パターンの使い方の原則
パターンは「出た場所」が全て。完璧なパターンでもレンジ相場の真ん中では根拠にならない。
トレンドの末端 × 重要サポート・レジスタンス付近 × パターン出現 の3点が揃って初めて強い根拠になる。
パターンは「出た場所」が全て。完璧なパターンでもレンジ相場の真ん中では根拠にならない。
トレンドの末端 × 重要サポート・レジスタンス付近 × パターン出現 の3点が揃って初めて強い根拠になる。
05
投資家心理でローソク足を読む
ローソク足は形を覚えるより「誰が何をして、その結果どうなったか」を読む方が本質的。
心理で読めると、初見のパターンにも応用できる。
心理で読めると、初見のパターンにも応用できる。
📈
長い実体の陽線が意味すること
「この時間帯、買い手が完全支配していた」
寄り付きから終値まで買いが売りを上回り続けた。強いトレンドの存在、または重要水準からの力強い反発。
寄り付きから終値まで買いが売りを上回り続けた。強いトレンドの存在、または重要水準からの力強い反発。
📉
長い上ヒゲが意味すること
「一度は高値まで買われたが、売り手に完全否定された」
高値掴みした買い手の損切りを誘発し売り圧力が強まりやすい。その高値が今後もレジスタンスとして機能しやすい。
高値掴みした買い手の損切りを誘発し売り圧力が強まりやすい。その高値が今後もレジスタンスとして機能しやすい。
⚖️
十字線・コマが意味すること
「買い手と売り手が真剣に争い、決着がつかなかった」
これまでのトレンドに「迷い」が生じた状態。トレンド末端で出ると転換の予告として機能しやすい。
これまでのトレンドに「迷い」が生じた状態。トレンド末端で出ると転換の予告として機能しやすい。
🔄
包み足が意味すること
「前の時間帯の全勢力を、新たな勢力が一気に飲み込んだ」
支配者が完全交代した証拠。前の足の持ち手が全員損切りを強制される状況。
支配者が完全交代した証拠。前の足の持ち手が全員損切りを強制される状況。
🧲
ピンバーが意味すること
「ある価格水準に強い拒絶反応が起きた」
ヒゲの先端で売買した人々が全員逆ポジション。この人々の損切りがさらなる勢いを生む。
ヒゲの先端で売買した人々が全員逆ポジション。この人々の損切りがさらなる勢いを生む。
💥
はらみ足が意味すること
「大きな動きの後、市場が息を潜めている」
エネルギーが圧縮された状態。次の一手でどちらかに爆発的に動く可能性が高い。ブレイク方向についていく。
エネルギーが圧縮された状態。次の一手でどちらかに爆発的に動く可能性が高い。ブレイク方向についていく。
06
注意点 — ダマシと信頼度を上げる方法
⚠️ ローソク足パターンは「確率」であり「予言」ではない
どんなに完璧なパターンでも逆に動くことがある(=ダマシ)。パターン単体で判断せず、必ず以下の条件と組み合わせて使うこと。
どんなに完璧なパターンでも逆に動くことがある(=ダマシ)。パターン単体で判断せず、必ず以下の条件と組み合わせて使うこと。
01
出現場所を確認する
重要なサポート・レジスタンス、トレンドライン付近でのパターンは信頼度が格段に上がる。ライン無関係な場所でのパターンは根拠が弱い。
重要なサポート・レジスタンス、トレンドライン付近でのパターンは信頼度が格段に上がる。ライン無関係な場所でのパターンは根拠が弱い。
02
上位足のトレンド方向と合っているか確認する
日足で下降トレンド中に、1時間足で陽の包み足が出ても信頼度は低い。上位足のトレンド方向に乗るパターンのみを優先(順張り優先)。
日足で下降トレンド中に、1時間足で陽の包み足が出ても信頼度は低い。上位足のトレンド方向に乗るパターンのみを優先(順張り優先)。
03
次の足で確認する(確定待ち)
パターンが出た直後の「次の足」がどう動くかを見てから判断する。未確定ローソク足でのエントリーはダマシを踏みやすい。
パターンが出た直後の「次の足」がどう動くかを見てから判断する。未確定ローソク足でのエントリーはダマシを踏みやすい。
04
複数の根拠を重ねる(コンフルエンス)
①ピンバー + ②サポートライン + ③上位足が上昇トレンド — のように複数根拠が重なるほど確度が上がる。1つの根拠だけで入らない。
①ピンバー + ②サポートライン + ③上位足が上昇トレンド — のように複数根拠が重なるほど確度が上がる。1つの根拠だけで入らない。
05
経済指標発表前後は別ルールで考える
NFP・FOMC・CPI直後はスプレッド拡大・急激な値動きでパターンが崩れやすい。指標発表前後はパターン分析の信頼度が下がることを意識する。
NFP・FOMC・CPI直後はスプレッド拡大・急激な値動きでパターンが崩れやすい。指標発表前後はパターン分析の信頼度が下がることを意識する。
💡 最終的に身につけるべきスキル
「この形は〇〇だから売買する」という反射ではなく、
どの位置で どんな心理が働いて どう動いたか を毎回言語化する習慣をつける。
これがPHASE 3(ダウ理論)・PHASE 4(マルチタイムフレーム分析)に直結する。
「この形は〇〇だから売買する」という反射ではなく、
どの位置で どんな心理が働いて どう動いたか を毎回言語化する習慣をつける。
これがPHASE 3(ダウ理論)・PHASE 4(マルチタイムフレーム分析)に直結する。
💡
2-1 ローソク足を終えたら、次は 2-2 時間足の概念 へ。
同じパターンでも「どの時間足で見るか」によって重みが全く変わる。
足りない箇所・深掘りしたい箇所は随時伝えてください。